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【テンプレート付き】ペルソナマーケティング実践ガイド 顧客理解で売上倍増

ペルソナって何?
マーケティングとどう関係があるの?

本記事では、ビジネスにおいてよく言われている『ペルソナ』について解説しています。

✅この記事を読むメリット

✅ペルソナについて理解できる
✅自分のビジネスにおけるペルソナについて考えられる
✅テンプレートに従って簡単にペルソナ設計ができる

 

では早速見ていきましょう!

ペルソナとは

ペルソナとは、製品やサービスのターゲットユーザーを具体化し、架空の人物として作成した人物像のことです。

ターゲットとペルソナの違い

ターゲットとペルソナはよく混同されますが、全く同じではありません。
ターゲットとは、製品やサービスの対象となる顧客層を、年齢や性別、収入などで定義したもので、
ペルソナは、ターゲット層の中から、よく具体的で詳細な人物像を作成したものになります。
行動パターンや価値観、ライフスタイル等、より具体的な情報を含めます。

ターゲット 年齢、性別、収入、居住地、家族構成等。
この属性を持つ人が多数存在するような、おおまかな情報。例)
30代、子供がいるパートの女性。
ペルソナ ターゲット層内の具体的な人物像。

例)
名前:山田花実
年齢:35歳
家族構成:夫と2歳の娘の3人家族
世帯収入:600万
職業:スーパーのパート
住まい:神奈川県横浜市
現在週3でパートに通っている。
2人目の子供を考えているが、収入面が不安。自宅で子供の面倒を見たいので、在宅ワークで仕事ができないかと考えている。

 

ターゲットに当てはまる典型的な人物像であるペルソナを作ることで、その人物の思考や行動が想像できるようになり、
製品やサービス設計がしやすくなります。

 

ペルソナ設計の重要性

顧客理解が深まる

具体的な人物像を想像することで、ターゲットの解像度が高くなり、顧客理解が深まります。

しっかりと人物像を作りこむと、以下のような情報が見えてくるはずです。

心理的側面
「どのような価値観を持っているのか?」
「どのような考え方を持っているのか?」
「現状どのような悩みや欲求を持っているのか?」

行動的側面
「平日・休日でどのように過ごしているのか?」
「どの媒体から情報収集しているのか?」
「何か物やサービスを購入する時、どのように考えて購入するのか?」

社会的側面
「どのコミュニティに所属しているのか?」
「周囲にいる人はどんな人か、また誰から影響を受けやすいか?」
「社内的な立ち位置はどこか」

経済的側面
「収入と収支はどんなバランスか」
「経済的な目標について」

潜在ニーズの発見

具体的な人物像を考えることで、潜在的なニーズを発見できることもあります。

潜在的ニーズの発見とその活用の優れた例として、
大戸屋ホールディングスが運営する「大戸屋ごはん処」の事例をご紹介します。

  • ペルソナ:「定食を食べたい女性客」
  • 顕在的ニーズ:「美味しく栄養バランスの良い定食」
  • 業界の一般的な対応:女性向けメニュー(レディースセット)の開発
  • 発見された潜在的ニーズ:「定食屋で食事をしている際に外から周りに見られたくない」
  • 解決策:ビルの2階以上や地下に店舗を構える

一般的に、飲食店は独立した店舗を構えたり、建物の1階に位置している方が、集客率は高まるとされています。
しかし大戸屋はあえて2階や地下に店舗を構えているところが多いです。

大戸屋が店舗を展開し始めた1990年頃、
定食屋は『男性が食べに行く店』という印象が強かった為、女性客の獲得に苦労していたそうです。

そこで同社は、単なる女性向けメニューを開発するだけではなく、女性客の新のニーズを深堀りしました。
そこで分かったことは、

「定食を食べていることろを外から見られたくない」

という女性の心理的な障壁があることが分かったのです。
このニーズに対応するため、店舗を2階や地下など、外から見えない場所に構えたところ、多くの女性客を獲得することに成功しました。

このように、表面的なニーズ(女性向けのメニューの開発)だけではなく、深層心理(プライバシーへの配慮)に着目することで、
捉え切れていなかった潜在的なニーズを発見できることがあります。

製品・サービス開発の指針となる

ペルソナのニーズや課題を丁寧に把握し、深堀りすることで、
製品やサービスを開発する際、市場ニーズに合ったものを作れます。

マーケティング戦略が最適化できる

普段はどの媒体から情報を収集しているのか?
どんな記事や投稿を見ているのか?

これらをしっかりと調査・把握することで、
ペルソナの特徴に合わせたメッセージングや広告戦略を立てることで、効果的なマーケティングが可能になります。

カスタマーサービスが向上する

細かい話にはなりますが、
ペルソナの期待や不満を理解することで、自社の製品やサービスを展開していく際、より適切なカスタマーサービスを提供できます。

 

 

ペルソナの情報を集める方法

ここまで、ペルソナについて解説してきました。
では、実際にあなたのビジネスのペルソナを考えるにあたり、
情報収取を行いましょう。

情報収集の方法は、色々ありますがここでは一般的な方法をご紹介します。

  1. ユーザーインタビュー(アンケート)を行う
  2. ユーザーを知っている人から情報をもらう
  3. 調査会社に依頼する
  4. SNSで調査する

 

ペルソナに近い人物の話を聞けるのが、最も信頼性も高く良い方法です。

予算が少ない場合でも、
知り合いや知人に聞いてみるなど、何かしらの情報を集められるよう努力しましょう。

ペルソナ設計テンプレート

ここからは、実際にペルソナを作っていきましょう。
以下のテンプレートを利用し、情報を埋めてみてください。

基本情報

名前
年齢
性別
職業
住まい
家族構成

背景情報

学歴
職歴
居住地

価値観

人生の目標
仕事の目標
重視する価値観

行動パターン

製品やサービスに関連した一日の過ごし方(平日)
製品やサービスに関連した一日の過ごし方(休日)
情報収集の方法
購買決定プロセス

悩み・理想の未来

現在抱えている悩み
解決したい課題
理想の未来

 

ペルソナの解像度を高くするために、
写真を用意したり、その人の口癖を考えてみるのもお勧めです。

 

ペルソナ作成時の注意点

ペルソナを作成する時、いくつか注意する点があるので、必ず押さえておきましょう。

ステレオタイプに陥らない

性別や年齢、職業などの表面的な特徴のみで判断しないように気を付けましょう。

表面的な情報だけで判断しないよう、ターゲットに近い人物に話を聞いたり、近しい人物になり切って1日を過ごしてみるのもお勧めです。

実データに基づかないペルソナを作成する

自分の主観や憶測のみでペルソナを作成しないように注意しましょう。
必ず、アンケート結果やターゲットインタビュー等、実データを収集し、そのデータに基づいて作成するようにしましょう。

ペルソナを作成したまま利用しない

ペルソナを作成しても、実際の意思決定に活用しなければ意味がありません。

ペルソナを作成したら、社内で共有し、日々の業務や戦略立案に活用しましょう。

ビジネスに関係ない要素は省く

ペルソナはできるだけ詳細に、実際に想像できるレベルの人物像を作成することが大切ですが、

あくまでビジネスに関係がある項目に絞って情報をまとめましょう。
不必要な情報を多く盛り込んでしまうと、重要な要素を見落としてしまう可能性があります。

一度作成したまま更新しない

ペルソナを1度作成し、ずっとそのままにするのは避けましょう。
市場やトレンドは常に変化していくものですし、顧客も変わっていきます。
年に1度見直すなど、定期的にペルソナ像を更新しましょう。

ネガティブなペルソナ像も作成する

自分のビジネスのターゲットではない顧客についても、ペルソナ像を作成することをお勧めします。
このペルソナ像を考えることで、新たなビジネスの視点が見えることもあります。

 

 

 

【まとめ】顧客の深層心理まで把握することが大切

ペルソナマーケティングは、ビジネスを成功させるうえで重要な要素の一つです。
ペルソナマーケティングを実践することで、顧客理解が深まり、的確な製品開発やマーケティング戦略の立案が可能になります。

今日から、あなたのビジネスに合ったペルソナ設計を始めてみましょう!

 

ペルソナ作成のポイントまとめ
  • 具体的な人物像を描く
  • 深層心理まで理解する
  • 実データに基づいて作成する
  • 定期的に更新する
  • 実際の意思決定に活用する
  • ネガティブペルソナも考慮する