アメリカのAmazon(Amazon.com)は、最も大きなEコマースプラットフォームの1つであり、Amazon.comでの成功は、ビジネスを飛躍的に成長させる可能性を秘めています。
しかし、巨大なマーケットであるがゆえに競争も激しいです。
Amazon.comでの熾烈な競争を勝ち抜くための戦略的なアプローチ方法を6つご紹介します。
今回は、
・これからAmazon.comに商品を出品することを考えている方や、
・Amazon.comに商品を出品したばかりの方
向けの記事となります。
▪競合他社と差別化が可能
▪より多くの顧客にリーチし、売上を上げることができる
ブルーオーシャン市場の場合
ブルーオーシャン市場とは、競合が少ない市場のことです。
新しい商品ジャンルや、ニッチな商品ジャンルなどが該当します。
この市場では、特に以下の戦略が効果的です。
競合寄りに当てた広告を回す
競合寄りに当てた広告とは、
競合他社の商品や、関連キーワードを狙って出稿する広告戦略のことです。
▪キーワードターゲティング(スポンサープロダクト広告)
競合他社の商品名や、関連キーワードをキーワードとして広告を設定する方法です。
例えば、競合他社の商品名で広告を設定することで、競合他社の商品ページに、自身が出品している商品を表示させることが可能です。
▪製品ターゲティング(スポンサープロダクト広告)
Amazon広告では、特定の商品や製品カテゴリーをターゲットに設定できるため、競合他社の商品ページや類似商品ページに、自社商品の広告を表示させることが可能です。
▪ブランド検索の活用(スポンサーブランド広告)
競合他社のブランド名をキーワードとして使用し、そのブランド名を検索しているユーザーに自社の広告を表示させます。
競合商品がそれほど強くない場合、
これらの方法で自社の商品をアピールしていくことで、自社商品の存在感を高め競合他社の顧客層に効果的にアプローチすることが可能です。
競合よりリッチな画像を設定する
競合がそれほど強くない場合、商品画像を少しリッチにするだけでも売り上げに影響する可能性が高いです。
リッチ感を出すために、具体的には
▪商品に影をつけて立体的に見せる
▪写真の明度を上げる
▪画像を高画質にする
等の加工を施すのがおすすめです。
レッドオーシャン市場の場合
レッドオーシャン市場とは、競合が多い、競合が強い市場のことを指します。
この市場では、以下の戦略が効果的です。
競合よりも低価格で、インパクトのある価格設定をする
レッドオーシャン市場は競合が多い為、
知名度が無い状態から商品を販売するのは困難です。
そのため、出品して間もない内は、競合よりも安い価格での販売が効果的です。
商品にもよりますが、ここでは少し割引するよりも、思い切って大きな割引を設定することをおすすめします。
Amazonに限らず、こういったECプラットフォームでは
販売数が商品の検索順位に大きく影響します。
初めは利益が出ない状態での販売になったとしても、
その期間に大量に販売することができれば、オーガニック検索の順位が上昇します。
上位表示されるようになれば、少ない割引率でも購入されやすくなります。
インプレッション重視の広告を回す
自社の商品ページを見てもらわないことには商品は売れません。
そのため、とにかく露出を増やし、多くのユーザーの目に触れるよう、インプレッション重視の広告を回すのがおすすめです。
1ページに多くのバリエーションを表示させる
Amazonには、バリエーションというものが存在します。
例えばTシャツの場合、1つのページ内に
・カラー
・サイズ
ごとに分かれて掲載されていることがほとんどです。
1つのページ内に複数の選択肢があることを、バリエーションと言います。
このバリエーションは、セラー(出品者)側で設定することが可能です。
ユーザーからすると、1つのページ内で、複数の商品を比較検討できるので、自分が欲しい商品が探しやすいというメリットがあります。
ユーザーの離脱率を下げるためにも、可能な限りバリエーションを登録するのがおすすめです。
バリエーションを登録する前に、各商品ごとにレビューをたくさん獲得しておきましょう。
バリエーションは、1つ親となる登録商品があり、その他の商品が子としてぶら下がっているイメージです。そのため、子のレビューは親のレビュー数に反映されます。
レビューがたくさんついている商品に見えるのでおすすめです。
超レッドオーシャン市場の場合
市場に商品が飽和しており、競合も沢山いるような
超レッドオーシャン市場の場合、これまでに紹介した対策だけで競合に勝つのは難しく、
更なる対策が必要となります。
ここでは、+アルファで実施したほうが良い対策を紹介します。
できるだけ多くのレビューを獲得する
レッドオーシャン市場の項目で、バリエーションを組む前にたくさんのレビューを獲得することをおすすめしました。
しかし、新しく出品したばかりの商品でレビューを獲得するのは難しいです。
そこでおすすめなのが、Amazonの『Vine 先取プログラム』です。
Amazon Vine 先取プログラムとは、招待制のプログラムで、Amazonが、Amazonストアで最も洞察力のあるレビュアーをVineメンバーとして選出します。
セラー(商品出品者)が、商品をVineに登録すると、Vineメンバーが商品を使用し、肯定的、中立的、または否定的な、正直で公平な意見を反映したレビューを提供します。Vineで注文した商品のレビューは、他のレビューと同じ場所に表示されます。Amazon Vine先取りプログラムのレビューは、完全な透明性のためにこの特別なバッジ「無料商品のVineカスタマーレビュー」で区別されます。
参照:Amazon.co.jpより
Vineは有料ですが、
所定の手数料を払うことによって、最大30件のレビューを集められるプログラムです。
商品を登録したばかりでレビューが無い場合、Vine 先取りプログラムを利用してレビューを収集することをおすすめします。
狙いすましたキーワードを設定する
SEO対策として、ユーザーが商品検をした際に、自社の商品がHITするように、自社商品と検索キーワードを紐づける必要があります。
このキーワードは、探すのが非常に難しいですが
例えば以下の方法で、キーワードを探していくのがおすすめです。
▪競合の商品ページで使われているキーワードをピックアップする
▪検索窓のサジェストを確認する
▪キーワード検索ツールを使う
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Amazon.comでは、商品を出品するだけでは売れませんし、胆力が必要なプラットフォームです。
しかし、事前の市場調査と、今回ご紹介したアプローチ方法を基に、戦略的な販売計画を立てることで、大きな成功を収めることも十分可能です。
本記事の内容を参考に、自社の強みを活かしたユニークな戦略を構築し、Amazon.comでの成功を勝ち取りましょう!
- 競合よりも安く、インパクトのある価格設定にする
- インプレッション重視の広告を回す
- 多くのレビューを獲得する
- 狙いすましたキーワードを設定する
- 1ページに多くのバリエーションを表示させる
- 競合よりもリッチな画像を設定する